これを選べば間違いない。友達のキャンプに誘われた人が買うべき道具①必須編
友達にキャンプに誘われた!
けど何を準備すればいいのかいまいち分からない・・・
初めてキャンプに行くときって、何を用意すればいいのか分からないですよね。
私はよく友達をキャンプに誘うのですが、何が必要なのか毎回聞かれます。
いつも、「テントとマットと寝袋と椅子持ってきて!」くらいで言っているのですが、キャンプをやったことない方からすると何が何だかわからないですよね。
本記事では、そんな「友達にキャンプに誘われた方」に向けて、必ず用意してほしい道具についてまとめています。
※続編はこちら↓
今はソロキャンプ×複数人が主流
そもそもキャンプとは?っていうところから解説します。
現代のキャンプは、複数人でのソロキャンプが主流です。
キャンプというと、4人くらいで1つのテントに寝泊まりするイメージをお持ちの方も多いと思います。
昔はそういうイメージでしたが、今は1人1テントの時代。
- 1人用のテントを各自用意し、間隔を空けて設営
- 大きめのタープの下にみんなで集まる
こんなスタイルが主流です。
複数人ソロキャンプの良さ
昼は近くの湖でカヌーを楽しみ、
夜は新しいギア(キャンプ道具)を自慢して、
焚き火を囲って酒を飲む。
火が枯れてきて空を見上げると、見たこともないような星空が広がっている。
自分のテントに入り、朝を迎える。
友達と集まる楽しさと、他人を気にせず眠れる気楽さがちょうどよい。
これが大人がハマる、現代のキャンプなのです。
借りれるものを確認する
キャンパーというのは常により良い道具を探し求めているので、前に使っていたけど今は使っていなかったり、同じようなものを複数持っていたりします。
- テント
- テーブル
- チェア
- ランタン
- クッカー
このあたりは複数持っていることが多いので、借りることができればラッキー。
また、誰か一人が持ってくれば済むような道具もあります。
- タープ
- クーラーボックス
- ジャグ
- 焚き火台
このあたりは1グループに1つあればいいので、キャンパーのものを使わせてもらいましょう。
用意する優先順位
借りれるものが何もなかった場合、何から用意すればいいのでしょうか。
このページでは「必須の道具」について詳しく解説しています。
- テント
- マット
- 寝袋
- チェア
- 小さいライト
- シェラカップ
- マグカップ
- テーブル
- クッカー
- バーナー
必須の道具
第一は、必ず必要になるもの。
これがないと翌朝を迎えられないものです。
キャンプのほとんどの時間は、椅子に座っているかテント内で寝ているかです。
テントで寝るためにはマットと寝袋が必要。これはなんとなく理解できると思います。
椅子は必須です。組み立て式チェアを用意しましょう。
ご飯を作る、コーヒーを飲む、チルする・・・何をするにも椅子が必要です。
テント
最初に買うテントは、1~2人用のドーム型がいいです。
理由は3つ
- 1人+荷物にちょうど良いサイズ
- 設営後にテントを動かせる
- 汎用性が高く、ずっと使える
1人+荷物にちょうど良いサイズ
テントには、人間が寝るスペースと荷物を置くスペースが必要です。
インナーテントのサイズを見れば、どれくらいの大きさなのか分かります。
寝袋、マットのサイズは幅70cm~80cmが多く、荷物用には30~40cmの幅があると良い。
つまり、インナーテントの幅が100cm~120cm程度のテントがちょうど良いサイズです。
前室は、チェアやゴミ箱などテント内では使わない道具を収納する場所として使います。
設営後にテントを動かせる
テントには大きく分けてドーム型とワンポール型があります。
ドーム型はテント生地とフレームが一体となり、ペグを使わなくても自立します。
ここだ!と思ってテントを建てても、いざ建ててみると微妙に斜めっていたりすることはよくあります。(キャンプ5年やっていてもある)
ドーム型テントであれば、テントを組み立てたあとに移動ができるので、とりあえず適当な位置で組み立てて、動かしながらベストな位置を見つければいいのです。
また、ドーム型はペグが必須ではないので、雨撤収した後に自宅の駐車場などで広げて乾かすときも楽ちんです。
反対にワンポール型はというと、まずペグを打ち、生地をペグに引掛けてポールを立ち上げます。
設営後に位置を変えるとなると、ペグをすべて抜かなければなりません。
建てる前から完成形をイメージして設営する必要があり、難易度高め。
なのでドーム型がおすすめです。
汎用性が高く、ずっと使える
ドーム型テントは汎用性が高くてずっと使えます。
シェルターという、フロアがない大きなテントみたいなものがあります。(めっちゃ高い)
冬キャンプでは、このシェルター内に暖房を入れてぬくぬく快適空間を作り上げるのが楽しみの一つ。
ですがここで問題になるのが、寝るスペース。
別でテントを建てるのはかなり面倒なんですよね。寒いし。
こんなときに、コンパクトなドーム型テントをシェルター内に入れて寝ることができます。
コンパクトなので設営も簡単で、熱が逃げにくく、冬のインナーテントとして最適です。
また、ドーム型テントは公園や海などでも簡単に展開できます。
砂浜は専用のペグが必要で、ワンポールテントはほぼ使用不可。
私は使ったことはないですが、災害時の避難所生活などでもプライバシー確保に使えるでしょう。
このように、コンパクトなドーム型テントは非常に汎用性が高いのです。
初めてのテントおすすめ3選
初めてのテントに向いている、コンパクトなドーム型テントの中から、低価格ながらも本当にしっかり使えるテントを厳選して紹介します。
「こんなのあるんだ~」くらいの気持ちで読んでみてください。
コールマン ツーリングドームST
- 前室が広い
- テント内が広い
- コールマンのブランド
- 重い
- ポールが折れやすい素材
コールマンは聞いたことがある方もいるのではないのでしょうか。
スポーツ用品店や家電量販店でもよく見かけますね。
このテントの最大の特徴は、前室の広さ。
前室というのは、インナーテントの前の、椅子とテーブルを広げている空間のこと。
奥行1メートルにもなる広い前室があるので靴を置くだけでなく、チェアやテーブルなどキャンプ道具をしまうことができます。
キャンプ場では屋外にゴミや食べ物を放置すると、野生動物に荒らされます。
私はバイクツーリングキャンプをしたときに、テントの外に食材を出しっぱなしにした結果、朝食に使う予定だった食パンとロースハムをカラスに持っていかれました。
パンにチーズとハムを挟んで焼いて食べようと思っていたのに、チーズだけ残りました。
チーズだけで食べるわけにもいかず、泣く泣く撤収した悲しい思い出です。
テントの前室に食材を入れておけばこんなことにはならなかったはずです。
また、キャンプ場では意外と盗難が発生します。
特に、高価で簡単に持っていけるヘリノックスのチェアや、スノーピーク製品などは注意が必要。
外出時には前室に入れておくことで、盗難確率を減らすことができます。
フェスに行ったりする方も前室があると便利ですね。
このテントの欠点は重さと、ポールが折れやすいこと。
フレームに使われるポールがFRP製で、しなりに弱く、折れやすく、重い。
でもアルミポールにするとこの金額では販売できないと思うので、ここは安さとのトレードオフということで我慢しましょう。
重いのはどうしようもないとしても、折れやすいという欠点は、組み立て時に気を配ることで回避できます。
FIELDOOR フィールドキャンプドーム100ライト
- めちゃくちゃ軽い
- 強度があるアルミポール
- インナーがフルメッシュで涼しい
- 前室が狭い
- 使えるのが暖かい時期に限られる
FIELDOORは2016年からキャンプ用品を販売している日本のメーカーです。
低価格でもしっかり使える製品が多く、キャンプ場でもよく見かけます。
ちなみに私が初めて買ったキャンプチェアはFIELDOORの組み立て式チェアで、今でも使っています。
そんなFIELDOORが手掛けるフィールドキャンプドーム100ライトは初めてのテントにオススメ!
このテントはとにかく軽いです。
前途のツーリングドームは約4kgに対して、このフィールドキャンプドーム100ライトはなんと1.6kg。
高級キャンプブランドの製品でもここまで軽いテントははなかなかありません。
この価格なのにアルミポールが使われていて、付属のペグも軽量アルミYペグ。
安物テントによくある細くすぐ折れるペグではなく、強度があって抜けにくいYペグを採用しているのは高評価です。
生地は薄いですが耐水性は問題なく、インナーは全面メッシュなので風通しがよく、非常に涼しい。
前室は広くないですが、軽量性とのトレードオフ。
とにかく軽くて小さいので、リュックにも入るし保管場所も困りません。
友達と合流する場所まで電車移動の方には非常にオススメです。
Naturehike ソロテント
- 軽量・コンパクト
- 寝るときに頭が当たらないので快適
- グラウンドシートが標準装備
- 前室が狭い
3シーズン対応でバランスの良いテント。
このテントはインナーの構造が特徴的で、寝るときの快適性が上がっています。
テント側面(寝るときの頭の位置)が立ち上がっていて、コンパクトなテントにありがちな、窮屈感が軽減されています。
フロアの耐水圧も4000mmと、他2つよりもかなり強いです。
フライシート(外側の生地)のファスナー部分が1つなので、跳ね上げてタープのようにすることはできませんが、クローズ状態からの出入りはしやすくなっています。
また、テントの下に敷くグラウンドシートが標準装備。
グラウンドシートがあると、テントの底が汚れないので撤収が楽になります。
必須ではないけど、できればあったほうがいいアイテムなので、標準装備なのは嬉しいですね。
重量は1.67kgとかなり軽量で、電車移動する方や登山に使用する方にもおすすめです。
あなたにおすすめのテントはこれ!
ここまで3つのテントを紹介しました。
テント一つでもこれだけ種類があって、それぞれ特徴があるんですよね。
テントの特徴やスペック、品質に関してお伝えしてきましたが、実際にキャンプに行ったことがないと、正直よく分からなかった・・・という方もいるのではないかと思います。
ここからは、どんな人におすすめか?という視点で紹介していくので、自分はどうかな~って考えながら読んでみてください。
コールマン ツーリングドームSTが向いている人
- ソロキャンプに行ってみたい
- 運搬の楽さよりもキャンプ時の快適性を取る
- 音楽フェスのキャンプで使うことを考えている
- 有名メーカー品が間違いないと思っている
このテントがあれば、タープがなくてもソロキャンプが完結します。
急に雨が降ってきても、広い前室のおかげで快適に過ごせるでしょう。
多少重くてかさばりますが、キャンプ中の快適性はナンバーワンです。
長時間キャンプサイトを離れることがある音楽フェスでは、大きな前室にキャンプ道具をしまうことができるので、防犯面でもオススメです。
コールマンは昔からある有名なキャンプブランドなので安心感があり、中古でも高く売れます。
キャンプ用品を扱っているスポーツ用品店で頻繁に展示されているので、ぜひ実物を見てみてください。
FIELDOOR フィールドキャンプドーム100ライトが向いている人
- 安くてもちゃんと使えるテントが欲しい
- 軽さ重視
- 真夏のキャンプなので涼しさ重視
このテントは約8000円で購入できて、今回紹介した3つの中では最安です。
正直8000円とは思えないくらい良い素材を使用しているので、コストパフォーマンスは抜群に良いです。
重さは1.6kgと非常に軽量。
これほど軽いと電車移動がメインの方でも気軽に持ち出すことができるのではないでしょうか。
7月8月は一年で最も暑い時期なので、標高が高くないキャンプ場は暑いです。
真夏に1000m以下のキャンプ場に行く方は、インナーが全面メッシュのこのテントはかなりオススメです。
Naturehike ソロテントが向いている人
- 汎用性が高いやつが欲しい
- 快眠重視
- 軽さ重視
- 春秋の肌寒い季節でも使えるコンパクトなやつが欲しい
- 3つのうちどれか決められない
このテントはとにかくバランスがいいです。
テントのみでのソロキャンプには向きませんが、タープを組み合わせたり、シェルターの中に入れたりするのに向いています。
これからいろいろなスタイルでキャンプをしていく際に、どんなときでも使えるテントです。
決して広くはないですが、快適に眠れる造りになっています。
重さは1.67kgと3シーズン用テントとしてはかなり軽量です。
真夏でも標高が高いキャンプ場や、春、秋の少し寒い時期でも快適に使えるので、万能です。
迷って決められない・・・って方には、とにかく万能なこのテントをおすすめします!
マット
キャンプで最も重要なものがマットと言っても過言ではありません。
マットを軽視してキャンプをするとこんな目に遭います。
- 翌朝、全身がバキバキに痛い
- 地面が冷たい
- キャンプ=つらい という意識になってしまう
キャンプは修行ではありません。
キャンプに行って疲れてしまっては本末転倒です。
キャンプ場でテント泊という、普段とは違う環境で寝るので、少しでも快適な寝心地を追求するべきです。
マットの役割は断熱とクッションです。
キャンプ場の地面は草原サイトでも土。
土の上にペラペラの銀マットを敷いただけでは快適に眠ることはできないのです。
私の最初のキャンプは銀マットとロゴスの化繊寝袋でした。
翌朝は全身がバキバキになり、悲鳴を上げる身体に鞭打ってテントから脱出…。
次のキャンプでは、インフレータブルマットという、ウレタンフォーム+空気のマットを購入しました。
腰の痛みは一切なく、まるで高級ホテルのように快適に寝ることができました。
キャンプ用のマットは主に3種類あります。
- フォームマット
- エアーマット
- インフレータブルマット
フォームマット
フォームマットとは、ウレタンのようなフォーム素材で作られており、卵パックのような凹凸があるのが特徴です。
この凹凸が体圧を吸収して快適な寝心地になります。
空気を入れる必要がないので、パッと広げてすぐに使えるのもいいところ。
登山用のリュックの外側に付けている写真を見たことがあるのではないでしょうか。
エアーマット
エアーマットは中が空気だけのマットです。
ペラペラなので収納時は手のひらサイズに収まります。
空気のクッションになるので体圧分散性が悪く、寝心地はあまり良くないことが多いです。
とはいえ銀マット1枚よりは100倍マシで、フォームマットと組み合わせると寝心地がアップします。
できる限りコンパクトにしたい方オススメです。
インフレータブルマット
インフレータブルマットとは、ウレタンフォーム+エアーでふかふかになるマットです。
バルブを開くとウレタンが膨張するのと当時に空気が取り込まれて、放っておけば勝手に膨らみます。
最後に少し空気を足してあげる必要がありますが、エアーマットと比べて空気の注入が少なくて済むので楽ちんです。
厚みがあるものが多く、収納サイズも大きいですが、素晴らしく快適な寝心地を得ることができます。
マットはいくつあってもいい
キャンプ用のマットは一つだけよりも複数組み合わせて使うとより快適な寝心地になります。
私はインフレータブルマットの上にフォームマットを敷いて使っていて、クッション性と断熱性を両立させています。
キャンプ用のマットは、友達を自宅に泊めるときにも使えるし、車中泊にも使えます。
キャンプ以外にも使う場面があったりするので、一つ持っておくといいでしょう。
初めてマットおすすめ3選
モザンビーク キャンプマット
- アルミ加工で冷気を遮断
- フォームに弾力があり、寝心地がいい
- パッと広げて、シュっとしまえる
- 少しかさばる
フォームタイプでおすすめなのはモザンビークのキャンプマット。
私はモザンビークマットのクッションタイプを持っていて登山に使用しています。
アルミ蒸着の質が高く、長く使用しても剝がれてきません。
このアルミ加工のおかげで地面からの冷気を遮断することができ、クッション性と断熱性どちらも優れています。
フォームタイプなので空気を入れる必要がなく、広げるだけで使えるのも便利なところ。
オガワ インフレータブルマット 3873
- 5cm厚のクッションがふかふか
- 精巧な作りで耐久性がいい
- 収納サイズが大きい
キャンプ用のインフレータブルマットでコストと性能のバランスが最も良いのがオガワ。
ウレタンフォームの反発具合が絶妙で、腰あたりのフィット感がいいです。
寝心地はめちゃくちゃ良く、私のキャンプ仲間も絶賛してました。
バルブ部分は金属製で、空気漏れしやすい接合箇所も頑丈に作られています。
正直5000円台の類似品とは比較にならない程よくできています。
10回以上使っていますが、壊れる気配はありません。
私は以前、2個セットで約8000円の安物を購入して失敗したことがあります。
数回使用後、バルブの接着部分から空気が漏れてきてしまい、修理することもできずに捨てるしかありませんでした。
収納サイズが大きいので車移動が前提ですが、自信をもっておすすめできるマットです。
キャプテンスタッグ EVAフォームマット M-3318
- とにかく安い
- フォームが柔らかく、潰れやすい
- 数回の使用でヘタってくる
一番目に紹介したモザンビークのマットと同様の、フォームタイプのマットです。
正直、自信を持ってオススメできるとは言えませんが、どうしても予算がない場合に入ってくる選択肢です。
価格は約2000円と、めちゃくちゃ安い!
寝心地はまあまあですが、何もないよりかは数倍マシです。
モザンビークと同じ厚みのフォームマットだから、そこまで違いはないのでは?と思うかもしれませんが、結構違うんですよね。
キャプテンスタッグのマットはフォームが柔らかいので、底付き(地面に当たる)します。
他のマットと組み合わせて使うにはいいかもしれませんが、単体で使用するのはちょっと嫌かなーというのが正直なところです。
また、フォームがすぐにヘタります。
数回の使用でヘタヘタになってしまうので、耐久性の観点からあまりおすすめではないです。
とはいえ安いので、本当に予算がなくて今回だけ!っていう方にはこれしかありません。
マットは組み合わせて使うとより良い寝心地になります。
将来的に、薄めのインフレータブルマットを買い足す予定があれば、まずはこれだけ買ってみるというのはアリかもしれません。
あなたにおすすめのマットはこれ!
今回紹介した3つのうち、自分にはどれがいいのか見ていきましょう。
モザンビーク キャンプマット
- 電車移動がメイン
- 軽さ重視
超万能で軽量なので電車移動がメインの方におすすめです。
登山などにも幅広く使えるし、他のマットと組み合わせると最高の寝心地になるので、迷ったらこれ!
オガワ インフレータブルマット 3873
- 車がメインで積載に余裕がある
- キャンプ場でも自宅と同じくらい快適に寝たい
他のどのマットよりも寝心地がいいので、積載に余裕があるにはめちゃくちゃおすすめです
キャプテンスタッグ EVAフォームマット M-3318
- とにかく安いのが欲しい
最低限これだけでも用意していってください!
寝袋(シュラフ)
キャンプ場で寝るのに寝袋はほぼ必須です。
真夏の標高1000m未満のキャンプ場であれば、最低気温が20度を下回らないのでブランケットなどで代用することもできます。
とはいえ夏キャンプでは標高1000m以上の避暑地に行くことが多いはず。
このようなエリアでは、夜は15℃くらいになったりします。
自宅に置き換えて考えてみてほしいんですが、寝室の気温って、夏は25℃くらいだけど春、秋は20℃くらいのはずです。
15℃はもはや冬の寝室みたいなものなんですよね。
それくらい冷え込むということです。
寝袋は素材別で2種類あります。
- 化繊(ポリエステル系)
- ダウン(羽毛)
化繊
化繊はポリエステル製の中綿で、クッションとかと同じ素材です。
価格が安く、水濡れに強いのが特徴。
中綿がこれ小さくならないので収納サイズは大きくなってしまいます。
ダウン
ダウンは羽毛が使われており、羽毛布団と同じ素材です。
軽くて暖かく、コンパクトになるのが特徴。
でも値段はめっちゃ高いです。
秋冬に頻繁にキャンプをするならダウンをおすすめしたいところですが、初めてのキャンプは暖かい時期に行くことが多いでしょう。
なので初めての寝袋は化繊でOKです。
寝袋選びの注意点
Amazonなどでよく見る格安メーカーの寝袋には、マイナス5℃!とか書かれていると思います。
記載されている使用温度は+10℃して考えましょう。
5℃対応と謳われているものは、実際には15℃くらいが適温ということになりますね。
使用温度というのは、大人の男性が8時間寝袋の中で耐えられる温度なので、「快適に眠れる」温度ではありません。
キャンプってそんな過酷な環境でするものではないので、参考にならないんですよね。
寝るときの服装を厚めにするなど工夫ができそうな場合は表記温度+5℃を目安に考えておきましょう。
初めての寝袋オススメ3選
コールマン パフォーマーIII C5
コールマンの封筒型シュラフの中では上位のラインナップで、使用温度は5℃。
実際のところは10℃くらいまでがちょうどよいです。
長く使っても中綿のヘタリが少なくて耐久性が良いのがポイント。
収納サイズは24cm*41cm
中綿の量が多い割にはコンパクトな印象があります。
春夏秋で幅広く使えて万能な寝袋です。
HAWK GEAR マミー型シュラフ
- 冬キャンプまで対応可能な保温力
- コスパ抜群
- 収納サイズが大きい
- 重い
安いのに冬キャンプも視野に入ってくるレベルの寝袋です。
先ほど紹介したコールマンの寝袋よりも大きくて重いですが、この価格でこの性能のシュラフはなかなかありません。
重いということは中綿がたくさん入っていて暖かいということ。
冬キャンプも行ってみたいと思っているなら、これ一つでオールシーズン行けそうです。
ちなみに、夏暑くないの?と思ったかもしれませんが、シュラフを広げて掛布団のようにして使えば全然暑くないです。
むしろ、封筒型のシュラフに入るより、広げて掛け布団のように使ったほうが、普段の家で寝る環境に近くなるので快眠だったりします。
キャプテンスタッグ 封筒型シュラフ フォルノ
- とにかく安い!(1800円)
- 対応温度が高く、単体では夏しか使用できない
とにかく激安な寝袋といえばコレ。
12℃まで記載なので、実際のところは20度前後での使用がちょうどよいです。
真夏の1000m以下のキャンプでの使用が問題なく使えますね。
春秋は、着る服を工夫すればなんとか眠れるでしょう。
薄手なので、メインのシュラフだと心許ないときに、予備として持っていくなどの活用方法があります。
チェア
キャンプでは、寝るとき以外のほとんどの時間を椅子の上で過ごします。
椅子がキャンプの快適さを決めると言っても過言ではありません。
椅子は3種類あり、最初に買うのは組み立て式がおすすめです。
- 折りたたみ式
- 収束式
- 組み立て式
折りたたみ式
二つに折りたたんで板状になるタイプの椅子。
取り出して広げるだけで使えるので、使い勝手が抜群。
収納はコンパクトにはならないので、車キャンパー向けの椅子です。
フレームが頑丈で、生地は交換可能なモデルが多いので、長く使えるところが良いですね。
また、そこそこ重量があるので風に飛ばされにくいところもメリット。
キャンプ歴が長くなるほどこのような折りたたみの椅子を使っている方が多いような気がします。
おしゃれなウッドチェアなどもこの分類ですね。
私も次はこのタイプが欲しいと思っています。
収束式
こちら私のお気に入りのチェア、鎌倉天幕のGLチェアです。
中央に収束するタイプで、収納時は筒状になります。
折りたたみ式と同様で、広げるだけで使えるので使い勝手は抜群。
フレームもしっかりしていて、生地の交換ができるモデルもあります。
ひじ掛けがボリュームがあって、リラックスするには最適。
椅子から「よっこいしょ」と立ち上がるのも楽です。
収納サイズは大きめなので、こちらも車キャンパー向きです。
組み立て式
組み立て式チェアはヘリノックスのチェアワンが代表的で、類似商品も多数発売されています。
収納時に500mlペットボトルくらいの大きさになります。
キャンプだけでなく公園や海など気軽に持ち運んで使用することができます。
座り心地が良く、背もたれが肩まであるものもあるのでリラックスできます。
軽量なので風に飛ばされやすいのが欠点ですが、写真のように小物入れを取り付けることで対策ができます。
とにかく汎用性が高くて、後から他のタイプのチェアを買ったとしても、サブとして活躍するでしょう。
組み立て式チェアのオススメ3選
Moon Lence アウトドアチェア
- 価格がリーズナブル
ヘリノックス類似品の中では古くからあり、私がキャンプを始めた2018年には既に発売されていました。
キャンプ友達も使っていて、気に入りすぎて買い替える気はないようです。
このようなヘリノックス類似品のチェアは、本物と比べて以下のような違いがありますが、使い勝手にはほとんど差がありません。
- 生地が薄い
- フレームが太い(重い)
- 縫製が雑な部分がある
ですので、最初から本物を買う必要はないと思っています。
もちろん、本家が一番かっこいいんだ!っていう方は本家を買えばいいと思いますが、価格が5倍くらいしますからね・・・
私も最初はヘリノックス類似品を購入して2~3年は使っていました。
本家ヘリノックスへの憧れがあり、余裕が出てきたころにタクティカルチェアを買いました。
所有欲は満たされましたが、使用感は正直全く変わりませんでした。
なので類似品で十分です。
DesertFox アウトドアチェア
こちらは背もたれが肩まであるタイプ。
肩まであるとリラックス感が格段に上がります。
その分収納サイズは大きく、重くなっていますが、微々たる差なのでキャンプ場での快適性を取るならめちゃくちゃアリな選択肢。
背もたれが肩まであるので、少しずらせば頭を預けて寝ることができます。
キャンプ場で自然を感じながら寝落ちするのは人生最高の幸せです。
Mozambique(モザンビーク)アウトドアチェア
モザンビークはリーズナブルだけど本家+αの製品を出しているキャンプブランドです。
私も使っていて、結構気に入ってます。
オックスフォード生地が使われているので暖かく、多少は火の粉にも強いです。
3段階の高さ調整が可能なため、使うテーブルを選びません。
ロースタイルとはいえ、低すぎると立ち上がるのが大変ですので、このように調整できるのは良いですね。
道具選びの段階からキャンプは始まっている。
少し話が脱線しますが、あなたをキャンプに誘ったキャンパーはこんなことを考えています。
- キャンプの楽しさを体感してほしい
- キャンプ友達を増やしたい
- 次は道具も揃えてもっといいキャンプ場に行きたい
つまり、将来的にあなたにキャンパーになってほしいと思っているのです。
キャンプの楽しさは、当日現地で過ごすだけではありません。
前回行ったキャンプでの反省点を活かし、次はもっと快適になるように道具を工夫していくプロセスこそ、キャンプの醍醐味と言えます。
つまり、道具選びの段階からキャンプは始まっているのです。
キャンパーは道具を複数持っていることが多いので、借りれるものもあるでしょう。
でも、少しでも自分で道具を選んで持っていくことができれば、キャンプの楽しさが何倍にも広がります。
必ず必要なものがあり、そこそこ費用も掛かってしまいますが、ぜひ自分で道具を選んでみてください。
今回は必須のテント、マット、寝袋、椅子を紹介しました。
次の記事では「キャンプが充実する便利な道具」について紹介しています。
シェラカップやバーナーなど、テーブルの上が楽しくなる道具の説明になっているので、こちらもあわせてご覧ください↓↓