バイク旅で僕が持っていくものを全部紹介する|軽量&快適を両立する厳選装備ガイド
どうも、ランタカです。
僕のバイク旅には、いつも決まったスタイルがあります。
軽量で、快適で、どこに行っても困らない。
そのスタイルに合わせて、持っていく装備も自然と決まってきました。
北海道でも、九州でも、3日でも10日でも――
旅の距離や期間が変わっても、基本のセットはほとんど同じです。
日数が増えても衣類が増えることはありません。
3日分の衣類を現地で洗濯してローテーションします。
だから3日でも10日でも1ヶ月でも、持っていく装備は変わらないのです。
僕は登山やアウトドアアクティビティをいろいろやるので、そこで培ったウェア選びのノウハウをバイク旅にも取り入れています。
また、海外バックパッカー旅で培った「必要最小限のモノで生活するテクニック」は、バイク旅とも相性が抜群に良いといつも感じます。
そして、旅のたびに試行錯誤してきた結果、「これだけ持っていけば大丈夫」と思えるセットが固まってきました。
この記事では、僕がバイク旅で実際に持っていく装備をすべて紹介します。
まずは全体の持ち物を一覧でまとめて、そのあとカテゴリごとに詳しく解説していきます。
シートバッグの紹介からキャンプギア、車載工具の中身、歯ブラシやスキンケア用品まで、持ち物全て公開しているので、何か一つでも次の旅の参考にしていってください。
全装備リスト(一覧表)
今回の記事はかなり長くなるので、まずは全装備をリスト形式で紹介します。
その後、セクションごとに詳しく見ていきます。
- ライディングギア
- ヘルメット
- ライディングジャケット
- ライディングパンツ
- グローブ
- ブーツ
- プロテクター
- バッグ・積載システム
- エンジンガードバッグ
- タンクバッグ
- トップケース
- サイドケース
- シートバッグ
- その他小物
- レインウェア
- レインジャケット・パンツ
- レイングローブ
- セームタオル
- キャンプギア
- テント類
- 寝具類
- 調理類
- 焚き火類
- 工具・メンテ用品
- 車載工具
- モバイルコンプレッサー
- パンク修理キット
- スロットルアシストの予備
- チェーンルブ
- 衣類(通年装備)
- ベースレイヤー(インナー)
- ミドルレイヤー(ロンTなど)
- 生活用品
- セルフ洗濯用品
- 歯ブラシ、コンタクトレンズ
- クロックス
- ガジェット類
- カメラ、マウント
- バッテリー
- 三脚
ライディングギア|これがライドを快適にする
ライディングギアは「旅専用」ってわけではありません。
普段のツーリングに行く時と同じです。
むしろ普段のツーリングも長旅の日帰りバージョンって感じです。
バイク旅=ほぼ走っているので、ライドの快適性が旅の快適性といっても過言ではありません。
ヘルメットの遮音性、ジャケットの温度調整機能、ブーツの防水性ーー
これら全てに妥協は許されません。
バイク本体の旅仕様カスタムについてはこちらの記事でまとめています

ライディングギア紹介
ヘルメット SHOEI Z7

ヘルメットはSHOEIのZ7
SHOEIフルフェイスの軽量タイプなので、性能面ではトップクラス。
快適で文句はないんですが、見た目だけでいうとアドベンチャーヘルメットのほうがいいなーと思っています。
アドベンチャーバイクはバイクの存在感がデカすぎて、ライダーの主張が負けるんですよね…
でもアドベンチャーヘルメットにすると風圧の影響を受けやすくなり、サイズが大きいので収納スペースを圧迫するという意味で機能性は下がります。
現時点では機能性を重視して、フルフェイスのZ7を使っています。
ライディングジャケット(春・秋)
ジャケットは、暖かい時期用と寒い時期用の2種類を使い分けています。

暖かい時期用はPOWERAGE(パワーエイジ)のコンフォートライダース
中厚のナイロン生地で少し通気性があり、ほどよく風を感じることができるくらいの生地感。
ベンチレーションがたくさんあるので春の終わり〜秋の始まりまではこのジャケットを使います。
※コンフォートライダースは2025年にスムースライダースにモデルチェンジしました
胸部プロテクターは別売で、純正品を入れて使っています。
ジャケット内部に専用のポケットがあるので入れるだけです。
薄くて柔軟性があり、「プロテクター着けてる感」がないのがお気に入り。
ライディングジャケット(冬)

寒い時期はTAICHIのソフトシェルジャケット。
これはもう7年前くらいのモデルですが、今も同じモデルが販売されています。
厚手で重く、安定感抜群のジャケット
風を通さず、脇にベンチレーションがあります。
このベンチレーションが結構最強で、昼間太陽が出て暑くなってきた時でも、脇下から大量の風を取り込めるので、すぐに体を冷やすことでできます。
冬に厚着してオーバーヒートして汗をかき、その汗が冷えて寒くなるという「汗冷え」を防ぐためにも、ベンチレーションは必須です。
胸部プロテクターはセパレートタイプを使用
このプロテクターはちょっと厚めで硬いのですが、その分空気の層ができて暖かくなります。
樹脂系の素材なので断熱性もそこそこあり、冬の使用にはちょうどいいです。
グローブ(通年用)
通年持っていく革グローブと、冬用グローブの2種類を使い分けています。
通年用はデイトナのゴートスキングローブ
ヤギ革のショートグローブです。
天然皮革なので最初は硬いですが、使えば使うほど手に馴染みます。
もう10年以上使っているのでベルクロがベリベリになってしまっていますが、普通に使えているので今後も使い続けます。
春秋のメイングローブとしてはもちろん、真冬の昼間はウインターグローブだと暑かったりするので、冬でも必ず持っていくグローブです。
グローブ(冬用)
通年用の革グローブだけで行けるのは春の終わり〜秋の始まりまで。
それ以外のシーズンは冬用グローブも必要です。
冬用はHYODのST-X CORE WINTER GLOVES(LONG)を使っています。
僕の400Xはグリップヒーターとハンドガードが付いているので、何もないよりかは多少風が防げて、熱源もあります。
なので防寒性に振ったグローブよりも、操作性がいいグローブを選びました。
薄めだけど手首までカバーするロンググローブはなかなか種類がなく、レーシング寄りなメーカーのHYODに辿り着きました。
防寒性を備えつつも非常に繊細な操作ができるグローブで、オフロードにも突っ込む400Xでの旅でも快適に使用できます。
ブーツ(春・秋)
3シーズン用のブーツはKEENのTARGHEEというトレッキングシューズです。

バイク用の靴ではなくトレッキングシューズを選んでいるのは、バイクから降りた後のことを重視しているから。
バイクから降りて登山道をちょっと登ったり、岩場を登って絶景ポイントを探したり。
そんなツーリングをするときにはバイク用の靴よりもトレッキングシューズがベストなんですよね。
僕がバイクにトレッキングシューズを使う理由はこちらの記事で詳しく書いています。

トレッキングシューズで行きたいけど、朝晩の高速道路が寒そう…っていうときは、登山用のゲイター(スパッツ)を持っていきます
これをつけると足首の隙間風が完全遮断されるので、かなり暖かくなります。
収納サイズもコンパクトなので、常に入れておいてもいいですね。
ブーツ(冬)

冬にはGOLDWINのGベクターロングブーツに変更します。
ショートブーツだと足首とパンツの裾の間から冷たい風が入ってきて寒いのですが、ロングブーツにして裾をブーツINすれば隙間風が遮断できます。

僕は脚が長めなので、ブーツINスタイルがお気に入り。
ライディングパンツはブーツINして、オーバーパンツはブーツOUTにすれば隙間風は一切入りません。
このブーツはソールにビブラムソールという、登山靴などにも使われる不整地でのグリップ力が高いソールを採用しています。
足裏は登山靴スペックの、バイク用防水ロングブーツっていう感じです。
林道を2輪2足で確実に走破するには、タイヤのグリップだけでなく、靴のグリップも非常に重要。
これが僕の用途にベストマッチしていて愛用しています。
詳しくはこちらの記事で書いているので、ぜひ読んでみてください

2足のブーツの使い分け
ロングブーツとショートブーツの2種類を使い分けていて、どっちを履いていくか?迷うときがあります。
そんなときは目的地付近の最高気温で判断します。
- 最高気温が18度以上の日はショートブーツ
- 最高気温が18度未満の日はロングブーツ
なぜ最高気温で判断するのかというと、日中の快適性を重視しているから。
バイクに乗っていて気持ちいい時間って、やっぱり午前中〜昼ですよね。
その時間はたくさん動き回りたいので、運動量が多くなります。
暖かすぎるブーツを履いているとオーバーヒートしちゃうんですよね。
これが嫌なので、昼間に暑くならないブーツを選ぶようにしています。
一般的に、最低気温は早朝、最高気温は昼に記録します。
例えば早朝の出発時は10度で、昼間の目的地は20度のような、4月中旬の休日
こんな日はショートブーツを履いていきます。
朝の出発時は寒いですが、ゲイターで隙間風を防げばそんなに辛くありません。
高速で一気に移動して、目的地についたゲイターを外して、自由行動。
ただ走り続けるわけでなく、途中気になったところで止まって写真を撮ったり、散策したり。バイクを降りて動き回るので、ショートブーツなら暑くなりません。
こんな感じで使い分けをしています。
プロテクターについて
旅では身軽さも大事ですが、安全性をどこまで重視するかは人それぞれです。
プロテクターは「正解がひとつではない装備」で、ライダーの価値観や、バイクという趣味との向き合い方によって大きく変わります。
僕自身は“家族や仲間に後悔を残したくない”という理由から、できる範囲でしっかり装備するようにしています。
プロテクターは、もしもの時に衝撃を和らげ、生存可能性をほんの少しでも高めるためのもの。
軽快さとのバランスで悩む装備ですが、僕は「生存に大きく関わる部分は守り、その他は省く」という考えで選んでいます。
ここでは詳しい話は省きますが、僕がどんな考えでプロテクターを選び、どこをどう守るべきかについては別記事で深掘りしています。
ケース・バッグ・積載システム

旅の荷物を積載するためのケースやシートバッグなどの積載システムを紹介します。
スペック上の容量を全て合計すると165Lでした。
トップケースやサイドケースが比較的コンパクトなので、アドベンチャーバイクにしては少なめかな?と思います。
- エンジンガードバッグ(8L+8L)
- タンクバッグ(8L)
- トップケース(43L)
- サイドケース(23L+23L)
- シートバッグ(52L)
ケース類は400Xのカスタム紹介記事でもっと詳しく解説しています↓

エンジンガードバッグ GIVI

フロントサイドに常設しているのがエンジンガードバッグ。
僕が使っているモデルは廃盤になってしまいましたが、後継モデルはこちらです↓
旅にだけでなく、日帰りツーリングでも使うので、ここには車載工具やレインウェアなどの「常に持っていくもの」を入れています。
容量も片側8Lとそこそこあるので、夏用シュラフくらいなら入りそうです。
エンジンガードバッグは荷物を入れられること以外にも2つのメリットがあります。
- 足に風が当たらないので寒くない
- 転倒時にクッションになってくれる
また、積載が多くなると後方荷重になりがちですが、フロント側にも重量物を分散させることで、前後の重量バランスを改善することもできます。
完全防水なのでダウンジャケットなども安心して入れられて、かなり重宝するバッグです。
タンクバッグ DEGUNER NB-29MAG

タンクバッグは充電ステーションです。
長旅を続けるためには、いかに充電を保つか?が重要。
キャンプ地では電源がないので、スマホやカメラの充電はモバイルバッテリーから供給する必要があります。
バイクの充電ポートは全てハンドル周りに設置しているので、タンクの上は充電スポットとして最適。
タンクバッグのなかにバッテリーを入れて、USBケーブルで繋いで常に充電状態にしています。
このタンクバッグはツーリングマップルを入れられるサイズなので、地図を見ながら走れるのが便利。
ですが、僕は手元に地図があると地図見運転をしてしまいがち。
危ないのでツーリングマップルはこの位置には入れないようにしています。
トップケースGIVI E43

トップケースは樹脂製を使っています。
全ての装備の中で一番高く、後方に来るため、重量バランスに与える影響が一番大きいケースです。
アルミケースのほうが頑丈でかっこいいんですが、あえて樹脂製を選んでいるのは「軽量だから」です。
このケースは重量が約4.2kgで、同じくらいの容量のアルミケースがだいたい7kgくらいなので、樹脂製ケースのほうが約3kg軽量です。
また、アルミケースと違って厚みがないので、同じ45Lクラスのものでも樹脂製のほうが実容量が大きくなります。
樹脂だと割れやすいとか、中身が守れないとか思われるかもしれませんが、ここも考え方次第です。
そもそもトップケースが割れるほどの事故が起きてしまうと、その時点で旅の継続は難しくなります。
車体にも自分にもダメージがあるので、車体はレッカー、自分は救急搬送になるでしょう。
ではトップケースの中身はどうなるのか?というと、「携行品保険」で修理すればよいのです。
そうなると、トップケースそのものの頑丈さは不要と考えることができます。
サイドケース SHAD SH23

サイドケースも樹脂製です。
見た目はスリムだけど見た目以上に物が入ります。
サイドケースはシートバッグを載せていると開けにくくなってしまうので、キャンプ場でしか使わないものを入れるようにしています。
テントや、調理系、焚き火系ギア、ガス缶などですね。
このあたりのギアは重めのものが多いので、低い位置に積載できるのも重量バランス的にメリットです。
シートバッグ デイトナ防水バッグ

シートバッグは完全防水ロールトップ式の60L
PVCターポリン素材なので完全防水、泥にも強く、丸ごと水をぶっかけて大丈夫なバッグです。
元々は防水タイプではないキャンピングシートバッグを使用していましたが、長旅には向きませんでした。
1週間以上の旅になってくると、どうしても雨に降られるときがありますが、
旅を継続するには荷物を絶対に濡らすことができません。
防水カバーをかけないといけないバッグでは「かけ忘れたとき」の保険が効かないのです。
走行中に雨が降ってきてもすぐに停まれないことがあります。
バイクを降りて観光しているときに、急に雨が降ってくることもあります。
常に防水カバーをかけていれば済む話ですが、防水カバーを付けていると荷物を取り出すのがかなり面倒です。
しかも防水カバーはペラペラで薄いので、上からゴム紐で固定しないと高速走行中は飛んでいってしまうこともあります。
何よりも、走行風でバタバタして鬱陶しいんですよね。
これ実は、全部僕がやらかしたことがある経験です。
PVCターポリンのロールトップ式のバッグであれば、常に完全防水の状態のため、いつ雨に降られても問題ありません。
また、バッグ自体が約800gと非常に軽量なので、宿泊先での運搬が楽です。
この中には主に寝具や衣類、その他小物を入れていて、基本的には宿やテントの中で使うものを入れています。
ロールトップなのでファスナー式よりも開けるのに手間がかかるので、なるべく途中で荷物を取り出さないようにしています。
なのでパッキングにはコツが要ります。
旅慣れた人向けのバッグですが、慣れれば使い勝手は抜群に良いです。
ディスクロックの収納

防犯用ロックの収納ケースを車体に取り付けています。
ETCケースをタンデムステップに取り付けて、その中にアラームロックとリマインダーワイヤーを入れています。
常に車体についているので、忘れることがなく、取り出しやすいのでロックのし忘れも防げます。

サイドスタンドプレートの収納

キャンプ場などで地面が柔らかいところにバイクを停める時、サイドスタンドが沈んでしまうことがあります。
また、斜面にバイクを停める時もバイクが傾きすぎて危険な状態になることもあります。
そんなときにサイドスタンドプレートを使って接地面積を増やしたり、高さを出したりして安全に停車できるように調整します。
ここで重要なのが、「いかに取り出しやすい位置に収納するか」。

僕は左側のタンデムステップに、サバゲー用のマガジンポーチを取り付けて、その中にサイドスタンドプレートを入れています。
ベルクロでベリっとフタを捲ればすぐに取り出せるので、バイクに跨ったまま出し入れができるのがポイント。
一旦降りて、サイドスタンドプレートを取り出して・・・ってやってると、その間にどんどんバイクが傾いてしまいます。
バイクに跨って両足ついたまま取り出せるので、安全にバイクを停車できます。

このポーチは2層になっていて、ファスナー付きの収納とベルクロ式の収納の2ポケット
- ベルクロ部分には高さのないプレート
- ファスナー部分には高さのあるプレート(木材の端材)
2種類のプレートを常に装備して、状況に応じて使い分けます。
レイン装備
レインジャケット ファイントラック
レインウェアは登山ブランドfinetrack(ファイントラック)のエバーブレスフォトンというジャケットを使っています。
悪天候の稜線上でも雨風から守る、超ハイスペックなレインウェアです。
僕は登山もするので登山用と兼用
サイズは普段はMですが、ワンサイズ大きいLにしています。
冬のバイク装備はプロテクターも含めるとかなり大きくなるので、ワンサイズどころか2サイズくらい大きい方がいいかもしれません。
バイクのレインウェアに登山スペックが必要か?と言われると、
- 耐水圧は登山スペックが必要だけど
- 透湿性はそこまで必要ない
というふうに考えています。
バイクは時速100kmで走行します。これは秒速(風速)に直すと約27m/sです。
平均風速27m/sがどれくらいの風の強さかというと、

「人は何かに掴まらないと立てない」
まさに登山の稜線上で耐風姿勢を取るレベル(というか撤退するレベル…)の風の強さになります。
そんな強風の中を数時間走行するわけなので、レインウェアの耐水圧はとても重要。
一方、透湿性はバイクにおいてはそこまで必要ありません。
バイク乗車中は基本的に体は動かないので、息が上がることはないですよね。
汗もかかないので透湿性は多少劣っていても問題ありません。
このファイントラックのジャケットの一番の特徴とも言えるのが、「リンクベント」というベンチレーション機能
側面にかなり大きくベンチレーションが設けられていて、ここから風を取り入れられます。
バイクの走行風は強いので、暑くなってもベンチレーションを開ければすぐに体を冷やせます。
バイクにおいては「片手でベンチレーションが開けられるか?」が重要。
乗車中暑くなったり、トンネルに入って寒くなったりすること、ありますよね。
でも停車できないから耐えるしかない…
片手でベンチレーションの開閉ができれば、走行しながらでも温度調節ができます。
旅では体調が一番大事。
暑い、寒いをできるだけ無くし、体調不良の原因となる「温度変化」をなるべく抑えることも、旅を続けるテクニックです。
レインパンツ モンベルストームクルーザーパンツ
レインパンツも登山ブランド、モンベルのストームクルーザーフルジップを使っています。
モンベルのフラッグシップレインパンツのフルジップバージョン
フルジップなので履くというより巻くという感じで装着します。
靴を脱がずに履けるので、脱ぎにくいバイクブーツとの相性は抜群。
バイク用ではないのでエンジンの熱には注意が必要です。
レインパンツは防寒着としても有効
3シーズン用のライティングパンツでは寒いけど、冬用のオーバーパンツを履くほどでもない…っていうときにはレインパンツを履いておくと結構あったかいです。
グローブ テムレス
通年用グローブの雨対策として、グローブの上からテムレスを装着します。
グローブの上から装着するので大きいサイズが必要で、ナックルガード付きのグローブだと最大のLLサイズでも入りきりません。
防寒テムレスの3Lサイズを買ってきて、中綿をハサミで切って通常テムレスの特大サイズとして使っています。
セームタオル

レインウェアではないんですが、雨対策ということでここで紹介します。
セームタオルです。
洗車の吹き上げや、水泳やる人がよく使っている吸水タオル。
大量に水を含むことができて、絞ればすぐに吸水力が回復する優秀なタオルです。
このタオル、マジで使いやすいんですよ

セームタオルは常に濡れた状態にしておく必要があります。※乾燥しているとパリッパリになってしまい吸水できません。
なので専用のケースが付いてきます。
これをドリンクホルダーに入れて車体に固定してしまうんですね。
カエディアのドリンクホルダーがジャストフィットしました↓
高性能なレインパンツを履いていたとしても、濡れたシートにそのまま座るとおしりから水が滲みてきます。
なので乗車前にはシートを拭くことが必須です。
普通のタオルだと、何度か絞らないとシート上の水滴を完全に除去することができないんですが、セームタオルなら一回で全部吸水できてしまいます。
一回使ってみるとわかるんですが、拭くのが楽しくなっちゃうくらい吸水性がすごいです。

キャンプの朝にも大活躍
朝露に濡れたテント、旅では乾くのを待つ時間はありません。
濡れたままでいると、テントに頭が当たった時に水滴が落ちてきて、装備を濡らしてしまう原因にもなります。
僕のキャンプの朝はテントの水滴をセームタオルで拭くことから始まります。
普通のタオルだと何十回も拭いて→絞ってを繰り返さないといけないんですが、セームタオルなら数回で済みます。

こんな感じで、めちゃくちゃ水を吸います。
僕のYoutubeチャンネルでもテントの水滴を拭いているシーンがあるので見てみてください。(16:56~)
キャンプギア
キャンプギアは全部紹介していると長くなりすぎてしまうので、主要なところだけ簡単に紹介します。
テント・チェアなど
PAAGOWORKS ニンジャテント

PAAGOWORKSのニンジャテントです。
ダブルウォールで前室付き、シルナイロンで最小重量1160gという登山スペックの超軽量旅テント。
バイクのサイドケースに入るくらい小さいのに居住空間は十分に広い。
シルナイロンは畳まずに収納袋に突っ込むだけなので、設営撤収も早い。
- 軽量性
- 居住性
- 俊敏性
相反するこの3つを「旅」にベストなバランスで両立していて、今この世界で買えるテントの中で最も旅に適していると思っています。
僕の動画の撤収シーンを見てもらえると分かるんですが、(16:08~)
畳まずに収納袋に入れる→巻物のように巻いて、収納完了
という流れがスムーズで、ストレスが一切ありません。
ニンジャテントは公式オンラインショップ限定販売です。
リンクはこちら
Helinox グラウンドチェア

軽量チェアの代表格、Helinoxの中でもかなり軽量なグラウンドチェア
約600gでめちゃめちゃ軽いです。
軽いだけでなく、接地面が広く、柔らかい地面でも沈み込みがほぼありません。

ニンジャテントの前室はそんなに高さがないので、
グラウンドチェアくらいの座面高なら頭が付かずに過ごせます。
MINIMALWORKS インディアンハンガーS

キャンプの快適性を上げるギアハンガー
MINIMALWORKSのインディアンハンガーSを使っています。
主に調理系ギアの「一時置き場」として重宝するんですよね。
テーブルには置けないし、地面にも置きたくない、そういうときにハンガーに引っ掛けるんです。

シェラカップやクッカーだけでなく、ランタンやティッシュケース、ウエスなどなんでも引っ掛けられます。
グラウンドチェア中心のスタイルだとSサイズの高さがちょうどよく、重量も230gなのでバイクキャンプなら必携のアイテムです。
これがあるだけで、「キャンプ感」が出るのもポイント
寝具類
寝具について結論を先に言うと、「シュラフはNANGA、マットはスイッチバックとORAショートの2枚重ね」という組み合わせに落ち着きました。
僕は寒がりで、なおかつ旅では睡眠の快適性を重視しているので、普通のキャンプよりはちょっとオーバースペックにしています。
シュラフ(気温5度以上)NANGAオーロラライト450
シュラフは2種類持っていて、気温に応じて使い分けます。
5度以上のときはオーロラライト450
コンパクトなので圧縮なしでそのままシートバッグに入れます。
シュラフ(気温5度未満)NANGAオーロラ800
5度より低いと寒すぎるので800に変更
450の快適使用温度は5度なんですが、僕は寒がりなので5度くらいでも800使っちゃいます。
僕が考えるシュラフ選びの判断軸はこちらの記事で書いています↓

800はサイズが大きいですが、コンプレッションで圧縮すれば結構小さくなります。
積載にはほとんど影響ないですね。
無圧縮の450より幅が太いくらい。
800はマジで暖かいので、もう幸せです。
僕は細身で寒がりなので5度で800に切り替えますが、
普通の体格で寒さに弱くない人は0度までは450でいけると思います。
クローズドセルマット NEMO スイッチバック
マットは2種類を重ねて幸せな環境で寝ています。
1つめはクローズドセル(ジャバラ)のNEMOスイッチバックレギュラー
これは全身サイズで断熱性もあり、地面がゴツゴツしていてもクッションで吸収してくれます。
パッと広げてすぐに使えるので、テントないで膝立ちする前にまず敷いてます。
インフレーターマット NEMO ORAショート
2つめはインフレーターマットのNEMO ORAショート
特に示し合わせたわけではないですが、マット2つともNEMOですね。
これはインフレータタイプで、自動膨張するウレタン入りのエアマット。
一応自動で膨らみますが、4割くらいまでです。
その先は人力で膨らます必要があります。
僕はショートサイズ(約120cm)を使っています。
ショートにしている理由は、
- 肩から腰までクッション性が欲しい
- 頭は枕があり、太もも以下はクッション性不要
- 軽量コンパクトの中でもクッション性重視
このようなところです。
断熱性はスイッチバッグでカバーしているので、欲しいのはクッション性。
肩から腰までで必要な長さは120cm以下だったので、
積載のコンパクトさを求めてショートサイズを買いました。
ショートだと空気を入れる回数も減るし、撤収も早いのでメリットばかり。
断熱のスイッチバッグとクッションのORAショート
この組み合わせが最強です。
2層になっているので腰が底付きすることがなく、かなり快適に眠れます。
枕 SEATOSUMMIT
調理類
シングルバーナー SOTOアミカス

EVERNEW チタンマグポット500Flat
スノーピーク チタンシングルマグ300
テーブル スノーピーク オゼンライト
焚き火類
焚き火台 PaaGoWorks NINJA FIRESTAND SOLO

焚き火台 SoloStove ソロストーブタイタン
工具・メンテナンス用品
車載工具も厳選しています。
そもそもなぜ車載工具が必要なのか?
どんなトラブルに対応できる必要があるのか?
というところから考える必要があります。
僕が考えている、車載工具で対応するトラブルは以下
- 自分で取り付けたパーツの脱着
- タイヤのパンク修理
- ミラーの緩み
- 電装パーツやスマホホルダーの緩み
- チェーン給油
- 立ちゴケで壊れた部分の応急処置
これ以外の大きなトラブルは、自分ではどうしようもありません。
自走ができればバイク店へ、自走不可ならレッカーを呼びます。
車載工具
「車載工具」と言っていますが、「メイン工具」です。
電装系のカスタムやパーツの取り付けで普段から使用している工具をそのまま持っていきます。
応急用の工具といっても実際に使えなければ意味がありません。
よくある車載工具セットだと、プラス、マイナスドライバー、10ミリ、12ミリのスパナが入っていたりしますが、それでできることってほぼないんですよね…
カウルを止めているボルトには六角が必要だし、奥まったところにあるボルトはスパナじゃ届きません。
普段のメンテナンスで使っている、「使えた実績のある工具」を積んでいくべきなんです。
パンク修理キット※チューブレス前提
北海道の旅、最果ての地、バイク店がある街まで100kmのところでパンクが発覚するかもしれません。
故障や立ちゴケは自分の不注意から発生することが多いですが、パンクだけは運です。
運悪くパンクしてしまった場合、自分で直せるかどうかが旅のスケジュールに大きく影響します。
パンクは急に空気が抜けるというより、釘などが刺さってからゆっくり抜けていきます。
僕も実際にリアタイアがパンクしたときは、
「なんかいつもより高速道路でタイヤがとられるな…」と思ったものの、まさかパンクしているとは思わなかったので、タイヤの空気を規定まで入れて普通に走り出していました。
その日のツーリングは問題なく終わり、次回のツーリングの前夜に空気圧をチェックしていたら、明らかにリアタイヤだけ異常に減っているのに気づいてパンクが発覚しました。
パンクしていてもタイヤがぺちゃんこになるわけではないので、モバイルコンプレッサーなどがあれば、こまめに空気を入れながらバイク店まで走ることはできるかもしれません。
ですがバイクのパンク修理ができるガソリンスタンドは少なく、バイク店も営業時間があります。当日中に間に合わなければ翌日となり、定休日にあたれば1日何もできません。
自分では避けようがないけど誰にでも起こりうるパンクで、貴重なツーリングの1日が潰れてしまうのはもったいないですよね。
こういうときのために、自分でパンク修理ができると安心です。
僕が初めて自分でパンク修理をしたときは、スマホでやり方を調べながらでも1時間で終わりました。
一度やり方を覚えてしまえば30分もかからずにできると思います。
自分でパンク修理ができれば、ツーリング中の時間ロスが1時間で済みます。
そして、「もしここでパンクしても自分で直せる」という安心感が、旅の快適性につながります。
パンク修理キットは大きく分けて2種類あります。
僕は詰め物型をおすすめします。
- スプレー型(応急処置・後日タイヤ交換が必要)
- 詰め物型(完全修理・作業は少し難しい)
スプレー型はこういうやつ↓
対象物を取り除き、スプレーを噴射して穴を塞ぐ仕組み。
スプレーするだけなので作業は簡単で詰め物型よりも早く終わりますが、注意点があります。
スプレー型でのパンク修理はあくまで応急処置となり、高速道路の走行は危険、帰宅後速やかにタイヤ交換をする必要があります。
また、スプレー剤がホイールに付着するため、タイヤ交換+ホイール洗浄が必要となり、けっこう高くなります
詰め物型はこういうやつ↓
- 対象物を取り除く
- 穴を広げる(パンク修理ゴムが入るくらいまで)
- パンク修理ゴムと接着剤を挿入
- はみ出たゴムをカット
- 空気を入れる
という作業になります。
正直、1回やれば2回目は簡単なんですが、初めてでやるのは大変です。
特に、「穴広げるって大丈夫なの…?」とか、「ゴムの入れ方、これであってる?」とかの、「不安」があります。
ですが、作業説明のサイトやYoutubeを見れば誰でもできる作業です。
僕が詰め物型をおすすめします、その理由は「完全修理ができるから」です。
詰め物型でのパンク修理は、バイク店やガソスタでやってもらうような本格的なパンク修理と同じです。
作業完了すればその後も今までと同じようにタイヤの寿命が来るまで乗り続けることができます。
一方スプレー型は「パンク修理ができる店まで走行するための応急処置」という位置付けです。
スプレー型で修理しても、結局すぐにパンク修理対応をしてもらわないといけないのです。
しかもパンク修理剤を使ったタイヤはパンク修理不可、ホイール洗浄とタイヤ交換が必要になるパターンが多いです。これでは日程も狂うしお金もかかって仕方ありません。
また、詰め物型のほうがスプレー型よりもコンパクトで軽量です。
これも詰め物型をおすすめする理由の一つです。
モバイルコンプレッサーがある人はこちらのタイプ↓(エアシリンダーなし、コンパクト)
モバイルコンプレッサーがない人はエアリシンダー付きのタイプがおすすめです
モバイルコンプレッサー
チェーンルブ
スロットルアシストの予備
衣類(通年装備)
※このセクションは後日詳しく追記します。
ベースレイヤー(インナー)
ミドルレイヤー(ロンTなど)
生活用品
※このセクションは後日詳しく追記します。
セルフ洗濯用品
歯ブラシ・コンタクトレンズ
サンダル(クロックス)
ガジェット類
※このセクションは後日詳しく追記します。
カメラ
バッテリー
三脚
まとめ 装備を整えると、旅がもっと自由になる
ここまで、僕がバイク旅に出るときに実際に持っていく装備を一通り紹介してきました。
北海道でも九州でも、3日でも10日でも、このセットをベースに少し調整するだけでどこへでも走りに行けます。
あらためて思うのは、装備は「正解」よりも「自分の旅スタイルとの相性」が大事だということです。
- 荷物を軽くすれば行動の自由度が上がる
- 快適さを上げれば旅そのものの体験価値が上がる
そのバランスをどこに置くのかは、人によって違います。
僕の場合は、
- 軽量であること
- どんな状況でも旅を継続できること
- バイクを降りたあともちゃんと楽しめること
このあたりを基準に装備を選んできました。
この記事の装備セットは、あくまで「僕にとってのちょうどいい答え」
正直、かなり高価なギア、アイテムも多いです。
あなたの旅スタイルや走り方に合わせて、
「これは真似したい」「これは自分には要らないな」と取捨選択してもらえれば十分だと思っています。
関連記事では、
- 400Xを選んだ理由やカスタム
- バイクに登山靴(トレッキングシューズ)を使っている理由
- メリノウールの靴下やインナーの話
なども書いているので、気になるところがあればそちらものぞいてみてください。
旅を快適にする装備を考える時間も、旅の楽しみのひとつです。
じっくり考えて、使ってみて、また改善点を考える。
この記事を読んで、一つでも新しい発見があったら嬉しいです。






































