最高の冬用バイクブーツに出会ってしまった【GOLDWIN Gベクター防水ロングブーツ】
どうも、ランタカです。
以前、「バイクに乗るときの靴」という記事で、僕がバイクで登山靴を使っていることを書きました。
僕が使っているのがKEENのTARGHEE(ターギー)というトレッキングシューズで、一つの欠点を除けばバイク用として最高のシューズです。
その欠点というのが・・・
ショートブーツであること。
くるぶしまでの高さしかないので、バイク乗車時にブーツとバンツの隙間から風が入ってきて、冬は寒くて寒くてどうしようもありません。
この靴の欠点というより、ショートブーツそのものの欠点ですね。
ライディングパンツは裾の調整ができないものが多いし、デニムの裾をめちゃ長くしても結局隙間風が入ってきてどうしようもない・・・
これを解決するには、ロングブーツを買うしかない。と思ってロングブーツを購入したんですが、これが大正解だったので紹介します。
ゴールドウィン Gベクター GWM X-OVER
こちらが新たに購入したゴールドウィンのロングブーツ。くるぶし上15センチくらいまでのブーツです。
僕はこれまで「バイク用ブーツ」は敬遠していたんですが、このゴールドウィンのブーツは見た目が「バイク用」っぽくないのが気に入りました。
ゴテゴテのラインが入っていてBOAシステムでバッキバキな「バイクシューズ」は履く気になりませんが、ゴールドウィンはアウトドア系のアパレルということもあり、さすがのデザイン。
ブーツINスタイルでもブーツOUTスタイルでもどちらでも履けます。
僕は足が細くて長いので、ブーツINスタイルでもかっこいいかなと思ってます(笑)足が短い人だとブーツINすると短足感が強調されてしまってダサいかも。
バイクを降りて、川でモーニングコーヒーをしているところ。
アウトドアフィールドにも馴染むデザインになっていて、まさに僕のために作られたブーツなのではないか!?!?と思ったくらい。
バイクに乗るとどうしてもパンツがずり上がって足首が露出しちゃうけど、ロングブーツだとその心配がありません。
発進、停止を繰り返して足を動かしても全然問題ないのでストレスフリー。
防水素材のため走行風を通さず、隙間風もないので冬のライディングが快適になりました。
スペック
スペックを見ても「なんのこっちゃ?」なので簡単に説明すると、
- 雨でも大丈夫な防水透湿のロングブーツ
- ビブラムソールなので路面のグリップ力がある
- シフトガードや反射板が付いていてライディングシューズとしての機能がある
- サイドファスナーで脱着しやすい
といった特徴のブーツです。
メリット
GOLDWIN Gベクター GWM X-OVERを履き始めて4ヶ月、約5000km走行しました。
隙間風が入らない
ロングブーツなので当たり前っちゃ当たり前ですが、僕がロングブーツを買った一番の目的である、「隙間風の遮断」これが達成できました。
くるぶしより上が15cmくらいあるので、どんなパンツでもずり上がって足が露出することがありません。
ブーツ自体も防水で風を通さないので、ほとんど寒さを感じることがありません。
足が寒くないだけでバイクは格段に快適になります。
路面をグリップするから滑らない
このブーツはビブラムソールを採用しているので、路面のグリップ力はお墨付き。
ビブラムソールは登山靴などにも使われている、悪路でのグリップ力に優れたソールです。
アスファルトの上を走るだけならソールがツルツルのライディングシューズでもいいですが、砂利道を走ったり、バイクから降りて岬の岩場を登ったりするツーリングでは、ソールのグリップ力が重要になってきます。
もちろんアスファルト上ではもっとグリップするので、足つき悪くて滑ってバイクごと転倒とか、押していて足が滑って転倒とかの心配もありません。
防水性があるから雨でも大丈夫
防水透湿素材でできているので、雨でも履きっぱなしで大丈夫です。
12月末の夜、冷たい雨が降る中、神戸から東京までの約600kmをこのブーツで走り抜けました。
浸水は一切なく、足の冷たさを感じることはなかったです。
水たまりに足を突っ込んでも全然大丈夫なので、高い防水性能を備えています。
街にもアウトドアにも馴染むデザイン
バイク用の靴はいかにも「バイク用です!」って感じのデザインが多いですよね。
変なラインが入っていたり、BOAシステムになっていたり。
ツーリングって、バイクで走るだけじゃなくて、バイクから降りて観光したり、キャンプしたりしますよね。ワインディングを走るだけで満足する人もいると思うけど、僕にとってのツーリングとは「一人旅」なので、バイクから降りて行動することも多いです。
このブーツはバイク用でありながら、街やアウトドアに馴染むデザインになっているので、どんな場所でも履きやすいのがいいところです。
フィットするのに脱着しやすい
フィット感と脱着のしやすさはトレードオフの関係にありますが、このブーツは絶妙にバランスが取れていると思っています。
紐なので細かいフィット感の調整ができるにもかかわらず、サイドジッパーのおかげで足首までしっかり開くので、脱ぎ履きがスムーズ。
サイドジッパーは厚めの合皮で覆われて、ベルクロで止められているので、バイクが傷つかないようになっています。
お座敷席に上がるのも苦ではありません。
もうちょっとなところ
ほぼ言うことなしなんですが、強いて言うならこの2点
耐久性に不安
特に左足、シフト操作による消耗が気になります
シフトガードが付いていますが、4ヶ月の使用で少し傷が入ってきています。
傷が入るべきところに傷が入っているだけなので別に気にすることはないと思いますが、このシフトガードがどれくらいでボロボロになるのかは気になります。
透湿性能がもう少し欲しかった
防水透湿素材ですが、高級登山靴でよく使われるGORE-TEXほどの性能ではないので、冬でも蒸れてきます。
僕はメリノウールのソックスを履いているのですが、メリノウールの吸湿性能を持ってしても蒸れが気になるので、登山靴を知ってしまっている人には物足りないかもしれません。
バイク乗車中より、降りた後の散策中に蒸れを感じることがありました。
しかし、あくまでも「バイク用ブーツ」であることと、価格を考えると、無理にGORE-TEXを使用して高価格になるより、独自の素材で低価格を維持していくほうが合っていると思います。
夏は暑い
ロングブーツなので正直夏はキツいです。
4月上旬に長野(標高1000m)をツーリングしたときはちょうど良かったですが、平地に降りるとさすがに暑く感じました。
気温20℃を超える日は厳しいと思います。
透湿性能がそんなに高くないので蒸れを感じやすく、汗ばむ時期の使用は控えた方がいいと思います。
ちなみに僕は、暑い時期はKEENのショートトレッキングブーツを履いてバイクに乗っています。
このブーツを履いて7日間の九州キャンプツーリングに行った
このブーツを買って、12月末に東京から九州キャンプツーリングに行きました。
- 東京から大阪まで500km、最低気温マイナス2度での高速走行
- 滑るフェリー甲板
- 阿蘇のカルスト大地の散策
- 砂利、土、木のブロックを通るキャンプ場
- 鹿児島の砂浜でスタック
- 神戸から東京まで雨の中の高速走行
こんなに過酷な状況が他にあるか?ってくらい過酷な環境で使ってきました。
このブーツにしたおかげで長旅を快適にすることができたと思っています。
ロングブーツなので夏は暑くて厳しいですが、秋、冬、春にめちゃくちゃ使える最高のブーツに出会ってしまったかもしれません。
今後はこのブーツと、以前紹介したKEENのターギーの2つでオールシーズン快適に過ごせます。