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バイクに乗るときの靴 登山靴・トレッキングシューズが最適な理由【バイクブーツ】

Rantaka
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どうも、ランタカです。

バイク用の靴がどうもしっくり来なくて色々買っては試してを繰り返していました。

僕のツーリング用途だと登山靴(トレッキングシューズ)が合っているんじゃないかと思って試してみたら大当たり!

バイクの靴に悩む過程で、そもそも僕が好きなツーリングってなんだ?って考えて分析した結果、この結論に至りました。

今回は、バイクに乗るときの靴が登山靴が最適な理由とその考え方を解説します。

一応断っておきたいのは、「ずーっとアスファルトのオンロードを走るばかりのツーリング」がメインの人には登山靴は向きません。

あくまで僕のようにバイクを降りたあとの散策や林道を行ったりするツーリングがメインの人向けの内容となっています。

でも、安全性への考え方とかはどんな人にも当てはまるし、ツーリングタイプの分類も参考になるところがあるので、最後まで読んでみてください。

ちなみに僕がバイク用として買ったトレッキングシューズはこちらです↓

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ツーリングで求められる靴の条件

バイクの靴を買うぞ!と思ってすぐにナップスやにりんかんに行く前に、一度立ち止まって考えるべきことがあります。

バイクの靴はツーリングの方向性によって求められる靴の条件が変わってきます。

  • 「バイク乗車中の操作性、安全性」を重視するべきか
  • 「バイク降車後の歩きやすさ、悪路グリップ力」を重視するべきか

操作性を取るかグリップ力を取るか。

安全性を取るか歩きやすさを取るか。

相反する性能のどちらを重視するかはツーリングのスタイルによって決まります。

ツーリングタイプ別に靴選びの方向性を考える

  1. 道の駅スタンプラリー系ゆるツーリング
  2. 峠ワインディングを攻めるツーリング
  3. 道なき道を行く絶景探索ツーリング

ツーリングタイプを大きく3つに分類します。

あなたのツーリングスタイルに近いのはどれでしょうか?

1. 道の駅スタンプラリー系ゆるツーリング

アスファルト舗装のオンロードが全工程の99%

道の駅や有名なオブジェ、街の観光ガイドに載っているようなカジュアルな観光スポットを巡るツーリング。

2. 峠ワインディングを攻めるツーリング

走りごたえのある峠をいくつも巡るツーリング。

コーナーを抜けてリアタイヤにトラクションを掛けていくこの瞬間が気持ちいい

バイクを降りるのは休憩のときだけ。

3. 絶景を求めて道なき道を行く探索ツーリング

両足を着いて二輪二足で道を渡る。

バイクで行けないその先は自分の足で踏破する。

絶景を求めてひたすら進む。

自分のツーリングを振り返って考える

実はこの3タイプ、僕がよくやっているツーリングスタイルです。

ソロで走るときは②峠ワインディングか③絶景探索ツーリングが多くて、誰かと一緒に走るときは①道の駅スタンプラリーが多いですね。

実際のツーリングを2つ振り返ってみます。

ある日のツーリング①(千葉)

8:00
国道沿いのコンビニに集合
9:30
海ほたるPAで休憩
10:00
千葉フォルニアで写真撮影
11:00
〇〇展望台の駐車場へ(途中、砂利道)
11:15
徒歩で展望台へ(ハイキングコース)
12:00
道の駅で昼食
13:00
海岸沿いの道を走る
15:00
灯台付近に停めて、岩場散策

16:00
帰路

ある日のツーリング②(山梨)

9:00
河口湖ICまで高速道路で移動

9:30
湖畔沿いを走る
10:00
湖畔に降りて、写真撮影
11:00
ワインディングを走る
11:15
笛吹の公園で桜を撮影
12:00
うどん屋で昼食
13:00
登山口駐車場へ(途中、林道)
14:00
軽登山(2時間程度)

16:00
帰路

①の千葉ツーリングは友達と2人で行きました。有名なスポットを回って、美味しいご飯を食べて解散。ツーリングスタイルの分類としては①道の駅スタンプラリーツーリングですね。

②の山梨ツーリングはソロで軽い登山も含めた探索ツーリングです。これは完全に③絶景探索ツーリングですね。

バイク乗車中”以外”の時間が判断基準

例えば②のような峠ワインディングがメインのツーリングは、バイク乗車中の時間が非常に長く、それ以外の時間は休憩しているだけです。

そのようなツーリングが多いなら、「バイクの操作性、安全性」を重視した靴を使うべき。

①道の駅スタンプラリーや③絶景探索ツーリングは、バイクは移動手段であり、バイクを降りて徒歩で目的地まで向かいます。

そのようなツーリングであれば、「バイク降車後の歩きやすさ、悪路でのクリップ力」を重視した靴を使うべきです。

ツーリング先で散策するとき、舗装されてない道や岩場になっている場合も多くて、靴によって歩きやすさが変わってくるんですよね。

一般的なバイク用の靴がツーリング用途を満たせない理由

バイク用品店のシューズコーナーでは「RS-TAICHI」「elf」「DAYTONA」などが展示されていますね。

バイク乗車に適した、以下のような特徴があります。

バイク用ライティングシューズの特徴
  • プロテクション性能(つま先が固い)
  • シフトガードがある(左足の親指付近に補強)
  • 凹凸の少ないソール(ブレーキ、シフト操作の快適性)
  • 「バイク用」っぽいデザイン

バイク乗車中には素晴らしい性能を発揮してくれます。

しかし、バイクを降りた後はどうでしょうか。

それぞれの特徴について、ツーリング用途で見ていきます。

プロテクション性能

プロテクション性能とは言い換えると靴そのものの防御力です。

バイクで転倒すると生身の体が削られるので、装備品は硬ければ硬いほどいいです。

ですが靴が硬いと足首が曲がらずロボット歩きになってしまいます。

特に林道や坂道を歩行するときは靴の柔軟性がないとまともに歩くことができません。

凹凸の少ないソール

ソールとは靴の裏の部分のこと。

バイク用の靴はバイクの操作性を重視しているのでソールに凹凸がなく、ツルツルしています。

ソールがツルツルしているとどうなるかというと、滑ります。

ツーリングでは舗装されてない道を歩くことも多く、ソールのグリップ力はかなり重要になります。

オフロードバイクのタイヤを想像してみてください。

凹凸があるほうが未舗装路での走破性がいいのは想像できますね。

ツーリングでは山や川を見に行くためにバイクを降りて歩くことが多いので、ソールは凹凸がある方がいいです。

また、バイク乗車中も林道や砂利道では足をついてゆっくり進むこともあります。

ソールがツルツルだと足をついた時に滑って転倒する危険が高くなります。

転倒したらバイクを引き起こさないといけませんが、靴が滑って引き起こせない…なんてこともありそうですよね。

デザイン

バイク用シューズはバイク乗車中はカッコ良くても、街を歩くとデザインがバイクすぎて浮きます。

なんというか「メカメカしい」んですよね。

バイクツーリングにライトな登山靴が適している理由

登山靴・トレッキングシューズの中でも比較的安価で初心者向けのモデルがバイクツーリング用にオススメです。

私が使っているのがこちら↓

KEEN(キーン)はもともとサンダルのメーカーなので、本格的な登山用ではありません。

その中途半端さがバイク用に良いポイントです。

初心者向け登山靴・トレッキングシューズを使うメリット
  • 比較的安価(1万円~2万円)
  • アッパーに金属素材がない
  • ソールがやわらかい

登山靴(トレッキングシューズ)をバイクで使うことのメリットはどのようなものがあるでしょうか?

登山靴をバイクで使うメリット
  • 全ての路面でグリップ力が良い(雪、凍結を除く)
  • 防水性
  • 透湿性(蒸れにくく、乾きやすい)
  • 軽量
  • 比較的安価
  • デザインが自然

グリップ力が良い

登山用なので山を歩くためのソールになっています。

ゴム自体のグリップ力が高く、パターンも大きめに刻まれているので悪路走破性が高いです。

バイクを降りた後だけではなく、バイク乗車中に砂利道や林道に入ったときにも安心感があります。

防水性・透湿性

レインウェアなどによく記載されている「耐水圧〇〇〇mm, 透湿度〇〇〇mg」という表記が、防水性と透湿性の指標になります。

登山靴は雨の中でも靴の中が濡れないように、「ゴアテックス」や各社オリジナルの防水透湿素材が使われています。

バイクに乗っていて雨が降れば、走行中かなりの水圧が靴にかかります。

登山靴であれば耐水圧も高いので、濡れずに帰ることができます。

特に寒い時期に靴が濡れると走行風でさらに冷やされて、つま先が凍る危険があります。

私も昔経験があり、とても苦痛でした。(スクーターだったので操作には影響ありませんでしたが)

透湿性とは

例えばゴム長靴は水を一切通しませんが、水蒸気を逃がす穴がないので靴の中が蒸れてしまいます。

外からの水は防げますが、蒸れによって濡れてしまうのです。

透湿性は重要であることが分かると思います。

登山靴は、防水・透湿素材が使われているため、蒸れが軽減できます。

軽量

山を長時間歩くことを想定して作られているので、軽量になっています。

バイク用として向いている初心者向けのブーツは登山靴のなかでも軽量なものになります。

比較的安価

初心者向けの登山靴なので、10000円~20000円で購入できます。

バイク用途だけに限らず使えるので、コストパフォーマンスがよいです。

デザイン性

登山靴、トレッキングシューズは山に馴染むようなベージュ系、ブラック系の配色が多い傾向です。

普段履きにも使えて、キャンプなどのシーンにも合います。

登山靴をバイク用として使うデメリット

メリットを紹介しましたが、デメリットもあります。

操作性と耐久性

つま先部分の形状によりますが、バイク用ブーツと比べるとシフト操作がしにくいです。

また、シフトガードがないため、耐久力は劣ります

登山靴のアッパー素材はスニーカー等と比べると耐久性は高くなっていますが、バイク用ブーツのようにシフト部分に補強が入っているわけではありません。

発進停止が多い方だと擦り減っていくのが早いかもしれません。

プロテクション性能

転倒時のプロテクション性能は劣ります

プロテクターは付いていないので、転倒した際にケガをする可能性はあります。

ですが、「安全性が悪い」というわけではないと私は考えます。

バイクの靴の「安全性」を再定義してみる

安全性には2種類の考え方があります。

アクティブセーフティーと「パッシブセーフティー」です。

最近では自動運転や自動ブレーキのCMで聞いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

アクティブセーフティー

事故を起こさないための安全性 (ライダーの疲労軽減、ABS、トラクションコントロール)

パッシブセーフティー

事故が起こったときの被害軽減のための安全性 (ヘルメット、プロテクター、エアバッグ)

実は、ヘルメットメーカーのSHOEIとARAIもこの考え方の違いがあるそうです。

SHOEIはアクティブセーフティー重視

インナーサンバイザーや静粛性、通風性を重視し、ライダーの疲労軽減に繋がっています。

ARAIはパッシブセーフティー重視

帽体のコンパクトさ、突起物をなくす、SNELL規格など、頭への衝撃をいかに守るか、逃がすかに繋がっています。

バイク用・登山用どちらが安全なのか?

バイク用の靴と登山靴(トレッキングシューズ)はどちらが安全なのかというと、「アクティブセーフティ」「パッシブセーフティ」どちらを重視するかによって変わります。

バイク用ブーツ

プロテクター装備で転倒時の足のケガを防ぐ → パッシブセーフティー重視

登山靴・トレッキングシューズ

ソールのグリップ力で乗車中の転倒を防ぐ → アクティブセーフティー重視

あなたがパッシブセーフティが重要だと考えるならバイク用の靴でプロテクション性能を高めるべきです。

パッシブセーフティが重要だと考えるなら、登山靴にして運動性能を高めるべきです。

この二つは相反する性能なので、両立は難しいです。

どっちつかずの性能の靴を買ってしまって、「なんか思ってたのと違う…」となるのは避けたいところです。

ちなみに僕はバイクの靴については圧倒的にアクティブセーフティを重要視しています。

理由は以下の2つです。

  • 攻めた走りはしない→転倒リスクは低い
  • 林道やキャンプ場など路面が悪いところを好んで走る→グリップ必須

アクティブセーフティーの考えでは登山靴のほうが優秀

登山靴・トレッキングシューズのほうが滑らないので、転倒事故が発生しにくくなります。

いくらプロテクション性能の高い靴を履いていたとしても、それは転倒、事故が起きてからの話・・・

登山靴はソールのグリップ力が高いので、ほとんどの路面で滑ることはありません。(立ちごけの心配も少ないです)

アクティブセーフティーの考えです。

結論:バイク用の靴に「登山靴」が良い

バイクに乗るときの靴に登山靴を使うことのメリットと、安全性の考えについて紹介しました。

実際に試着、検証を繰り返した結果この考えに至りました。

私が購入したKEENのトレッキングシューズはツーリング用途にピッタリでした。

ぜひチェックしてみてください。

※追記

KEENのトレッキングシューズは春夏秋の3シーズン用として使用しています。

冬用に新しくブーツを購入したのでこちらの記事もチェックしてみてください⇩

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